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信用情報の一本化で道が開ける

そんなときに一筋の光明がみえた。信用情報の一本化である。貸金業法改正の一環で信用情報の統合が貸金業者、クレジットカード会社に義務づけられた。○九年六月には、指定信用情報機関が生まれることになっている。信用情報というのは、クレジットカードの返済履歴や借入残高などを指して言うもので、そのデータをみるとヽその人の経済状況がだいたい把握できる。現在、信用情報を専門に集める機関は全国に五つある。クレジットカードはシー・アイ・シー(CIC)、消費者金融は全国信用情報センター連合会(全情連)、テラネット、銀行は全国銀行個人信用情報センター、外資系はシーシービー(CCB)であり、それぞれ業態毎に信用情報を収集している。

たとえば、カード会社は、新規入会の申し込みがあったときには必ず当該の信用情報機関(CIC)に問い合わせて、その人が他社でどれくらいカードを作り、どれくらいの借入があるのか、返済状況はどうかを確認して、新しいカードを作ってもよいかどうかを判定する。それとともに、仮に発行するとしたら、どれくらいの限度額を設定できるのかを判断するのである。したがって、クレジットカード会社にとっては、この信用情報機関はなくてはならぬ存在である。ただ、これまでは業態別に分かれていて、互いに完全な情報交換をおこなっていなかった。

そのために、たとえば、消費者金融で返済が滞っていても、CICにはその情報が伝わっていないので、良好な履歴の人と間違えて新カードを発行するといったことになる。その結果、多重債務の被害がさらに広がった。そうした借り回りを防ぐために、貸金業法改正では信用情報の一本化を打ち出したのだった。一本化はとりあえずは、キャッシング、ローンについてのみだが、今後はクレジットカード・ショッピングについてもなされる予定で、そうなれば、業態を超えた借り回りで被害が増えることはなくなると思われる。